子どもが本を読まない理由と本を読む習慣の作り方。大人にも該当!?

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「読書好きな子に育って欲しい」という願いをもって、本を読むことを習慣づけたいのに中々実現しない、という悩みを抱えている親はたくさんいるでしょう。

子どもが本を読まないのには、理由があります。

私自身「読むことが”苦手”で”嫌い”」だったからその気持ちは痛いほどよくわかります。

一方で今では、本のない生活は考えられないようになりました。

そんな私だからこそお伝えできる「子どもが本を読まない理由」「読む習慣の作り方」の2点を理解していただくことで、本を読む習慣がつけられると信じています。

同時に、これらは読書習慣を持ったことのない大人にも当てはまります。読書習慣を身につけることは年齢に関係なく遅すぎるということは決してありません!!

子どもも大人も本が生活の一部になるような考え方方法をお届けします。

社会全体の時流を検討

本を読まない、読書が苦手、これらの理由をお話しする前に、読まないこと自体が「個人レベル」なのか「社会全体の世相」の課題なのか、全体像を捉えることから考えてみませんか?

他の子や、他の地域で暮らす人たちの読書実態を知ることで、自分の子どもや自分自身の読書状況を客観視したり、改善するきっかけになるかもしれません。

子どもの場合、社会の変化に影響を受けやすい側面があるので、全体像をデータや身の回りの事例より自覚すると、個人でできること、読書に対する捉え方が整理されやすくなるはず。

学生の実情

全国学校図書館協議会、毎日新聞社によって学生たちにおける1ヵ月の平均読書冊数と、不読者(1ヶ月に1冊も本を読まなかった人)の調査がコンスタントに行われています。

最新結果2021年5月の結果を見てみましょう。

 平均冊数不読者率
小学生12.75.5
中学生5.310.1
高校生1.649.8
2021年5月1ヶ月の読書調査結果

年齢が上がるにつれて、本を読まなくなってきていることがよくわかります。

特に激しい差のある「不読者率」。1か月の間に1冊も読まなかった小学生は20人に1人くらいなのに、高校生では2人に1人であること。

高校生の2人に1人が、本を読まないことが普通になっているのです。

この調査は30年以上も実施されているので、トレンドにご興味のある方は、こちらをご覧ください。第66回学校読書調査(2021年)

社会人の実情

一方で大人はどうでしょうか。

文化庁による2019年3月~3月の最新調査によると、不読者率(直近1ヶ月で1冊も読まない人の割合)が全体の47.3%、この10年ほぼ同じ数値です。

つまり、2人に1人が1ヶ月に一冊も本を読んでいないわけです。詳しくはこちら。平成30年度「国語に関する世論調査」の結果について:文化庁

学生も社会人も残念な結果が出ていますが、本を読まないことには必ず理由があるはず!その理由を見ていきます。

娯楽が多すぎる

小学生たちの一番の余暇はYouTube、ゲーム、アニメ、の3台巨頭によって大きく独占されてますよね?

これらの特徴は、手軽、反応やテンポが速い、短時間で完結可能、ということです。

一方で本は?

小学生低学年は文庫本など読まないので、どうしても大きな本。小さな子供にはますます負担。本には、YouTubeのようなテンポ感、ゲームで得られる即時的な反応や快楽もない😢

小学校も中学年に差しかかると一冊の本を読み終えるのに1時間以上かかるものが増えてきます。

本は「手軽さなし」「テンポ感なし」「時間がかかる」というトレンド娯楽と正反対の要素を持っているわけです。

この状況は大人も同じ。SNS、ネットショッピング、ネット配信ドラマ・映画、携帯ゲーム、手軽、反応やテンポが速い、短時間で完結可能の3要素がそろった娯楽に囲まれています。

やることが多すぎる

最近では小学生の習い事も昔に比べてますます多岐にわたり、オンラインで手軽にできるものも増えています。それだけ習い事の時間が昔よりも確実に増えました。

共働きの親の場合、子どもだけで留守番する機会は多いはずですが、その間に言いつけられたお手伝いはしても、「手軽さなし」・「テンポ感なし」・「時間がかかる」”本”を読むことはまずありません。

親の帰宅後は宿題、夕飯、入浴…と、読書時間の確保は困難を極めます。

今の小学生はやることも、やりたいことも多く、読書環境など皆無に近い傾向にあるわけです。

そして大人も。インターネットによって入ってくる情報量が多ければ多いほど、意識しないと読書の優先順位を確保することは難しくなっているのです。

読書の優先順位が下がっていくのは大人も子供も自然。

本の情報は集まりにくい

インターネット全盛時代においてもなお、本の情報は、自ら積極的にとりに行かなければ、手に入りにくい時代。

電車の中吊り広告1つ見ても同じです。昔は、週刊○○や、自己啓発系、教育関連の本が多く占めていましたが、今は、お墓、英会話教室、スポーツクラブ、塾・予備校と、本以外の広告が主流となっていますよね。

読書の優先順位や娯楽の多さとも関係して、社会全体において書籍関連よりも、その他の情報の方が圧倒的にあふれていることは明らで、読書の情報は入りにくくなっていると昭和世代の私は肌で感じます。

本を読まない、読書が苦手な理由

以上のことから、読書離れは個人の問題というより、世相の流れが大きいのでは?とすら思えてきます。

娯楽と言えば読書という時代と今を比較して、「最近の子どもたち・若い人は本を読まない」などと批判しても読書離れを食い止める糸口にはならないのです。

そういうわけで読書が苦手な理由を挙げるといくつも出てきます。

  1. 言葉がわからない
  2. 辞書を活用する弊害
  3. 文字量が多すぎる=読む体力がない
  4. モチベーションがない
  5. 読書環境が整っていない
  6. 読む本を自分で選べない
  7. 読書に対する大人と子どもの認識のズレ

これら7つが本を読まない主な理由です。これらの課題の詳細と解決策、本を読む習慣の作り方を具体的にお話します。

1.言葉がわからない

難しい言葉に直面すると、それでも気にならずに読み飛ばせる子もいれば、それが原因で読み進めることが出来ない子もいます。

私はまさにこの後者でした。

大人の場合、わからない言葉が多少あっても読み飛ばしても読書を楽しめます。ところがそれを子どもにも当てはめてしまうことで、子どもを本を遠ざけてしまうこともあるのです。

小さなことにこだわったり気になったりする子どもは特に、わからない言葉に拒否反応が起き、その状況で進めることがさらにストレスになって「もうええわ、読まん。」となるのです。

この解決策としては、大人が本の内容を事前に把握した上で、子どもがわからない単語に遭遇した時にすぐに答えてあげられる環境を整えることがあります。

一緒に読み進める場合はその場で即座に応じられて読書が進みます。子どもの近くにいて、対応できる環境が大事です。

これは子どもの成長して大きくなってもできること。親子の会話の糸口にもできますよ!

2.辞書を活用する弊害

わからない言葉なんて、辞書引いたらええんちゃう?と思った人は、読書上級者。

子どもの場合、異なる作業に取り組み始めたら最後、読書の集中力が完全に切れます。例え言葉の意味を調べたとしても、再び読書に戻らない誘惑だらけ!

単語を調べたところまではヨシとして、「本に出てきた言葉の意味と一致させる」ところまで到達しないことも。

それどころか、辞書を手にとろうとした瞬間、目に付いた他のものに意識がいき、本の世界からサヨウナラ、は子どもアルアル。

子どもの集中力がないから、と子どもの問題にするのは見当違い。人間というのはそもそも注意が散りやすいものだし、子どもは自分を律する力はまだまだ発展途上。

大人の私でも、オンライン辞書で単語の意味を調べていたはずなのに、ついでとメールチェック、返事を書いたり、内容に関する情報検索、気づいたら本の世界から完全に離脱。

子どものことを責められる立場には全くない。

子どもにとって言葉がわからないことは大人の想像以上にストレスで、同時に辞書で調べることは難易度の高い行動

わからない単語に出くわしたときに「その場ですぐに答えてくれる」環境こそが大切!

3.文字量が多すぎる=読む体力がない

文字に苦手意識を持っている場合、本の厚さかを見て、わからない言葉の多さが連想され、読む意欲が一気に萎えてしまう。これはかつての私(笑)。

文字に苦手を意識を持っていなくても、人間が一定時間に処理できる文字量・情報量に限りがあります。

読書には、読む体力も必要で、この体力をつけることで、情報を処理できる分量が増えるのですが、子どもはこの体力が弱いと自身の幼少期を振り返ると思います。

分厚い本に取り組む場合は親子で少しずつ交互に読み進めたり、一人で読む場合は一日20分前後の読書タイムを設けたり、休み休みすると負担が軽く感じるでしょう。これを毎日続けることで、読む体力もついてきます。

読書って筋トレと同じで、一度にたくさんではなく、日々繰り返し活字に触れていくうちに読書の体力はついていくのです。

文字量に圧倒されないためには、段階を踏んだ「読む体力づくり」が必要だとも言えます。

いやはや長~~~い道のりです!

4.モチベーションがない

本を読んだ達成感や読後感にひたることは、読書の醍醐味。ところが!

それが出来るのも読書上級者。

子どもにとって一人で1冊読み終えることは難易度が高い!!

達成感を誰かと共有する、褒めてもらう、とモチベーションにつながるものの、その機会が案外外少ない。親からほめられることがモチベーションになるのも小学校低学年まで。

年齢と共に、読書のきっかけになる仕組みづくりが必要に。例えばポイント制、スタンプやシール、○○冊読んだらゲーム時間を少し増やせる、読んだ冊数を競うなど、視覚化したものですね。

本の対象年齢が実年齢より低くてもOK!読む気持ちやきっかけがある限り、積み重ねていくことが大事です。

それを繰り返していくうちに薄い本では物足りなくなって「分厚い本に挑戦したい」と思う日が自然と訪れるはず。

私の小学校時代は、クラス全員の名前が書いてある一覧表が壁に貼ってあり、本を読めば自分の名前の上に小さな丸いシールを貼って、積み上げていくシステムがありました。

群を抜いて読書をしていた子は、青いシールがタワーのようにそびえていました。自分が例えハイタワーでなくても、この仕組みは私たちの読書モチベーションになっていました。視覚化することって大事ですね。

読書ポイント

5.読書環境が整っていない

環境というと、室温、湿度、明かり、部屋の整頓、音と色々あるのですが、その中でも特に子どもの集中を妨げる大きな要素は音だと、教育現場にいて感じてきました。

子どもは大人より気が散りやすい。特に会話が耳に入ると意識がすぐにそちらに行く。単なる音と異なり意味をしっかり持つからです。

参考までに実際に私たちの生活音とそこから受ける影響の関係を見ていきます。

生活音と音の単位 dB=デシベル

理想は、このグリーン「普通」の50デシベル。図書館ほど無音でなくても、TVの音や話し声は回避すべき事項なので、デシベルに関係なく、ささやきも避けた方が良いでしょう。

この表の「うるさい」、つまり掃除機や会話は読書の妨げになる可能性があるのです。

問題は、大人にとって集中力の妨げにならない音なのに、子どもは読書から離れてしまうことを理解できず、「集中力がない」というレッテルを貼ること。

子どもは経験値も低ければ脳も発達途上にあります。集中力の高低を判断する前に、静かな環境を整えることを考えてあげることが大事です。

6.読む本を自分で選べない

親や大人が良かれと思った本が子どもにとって良い本であるとは限りません。読む本を自ら選ぶプロセスもまた、読書行為に含まれる必須要素。

少し古い情報ですが、2014年から15年にかけての文科省の調査結果にによると、高校生が読む本の入手先の圧倒的1位は本屋さん(古本屋含む)。詳しくはこちら(平成26年度 高校生の読書に関する意識等調査)

とはいえ、小学生低学年以下の子どもの場合、一人では本屋さんに行けないし、そもそも連れて行ってもらった経験がなければ、行きたいという気持ちも起きません。

本屋さんで自分の本を選べる状況にない中で、大人から読む本を強制されたり、それに加えて読書感想文というオマケまでついた日には、読書欲が湧く方が不自然。

一人で行けるようになるまでは、一緒について行って、選ぶプロセスの楽しさを体験させてあげるのがいいですね。

好きな本は本人しかわからないし、当たりはずれを経験しながら本の好みを探っていくプロセスもまた読書の醍醐味。自分で選んだ本だからこそ読みたくなるんです。

7.読書に対する大人と子どもの認識のズレ

自分で選ぶことの意味と合わせて知っておきたいことがあります。

先ほどの文科省の調査結果によると、親や教師が子どもに読書してほしい理由と、子どもが読書に対して抱いている感想とにギャップがあるのです。詳しくはコチラp.12(平成26年度 高校生の読書に関する意識等調査)

大人:高校生にとって本を読むことの効果は、「いろいろな⼈の考え⽅に触れられる」(33.6%)で「⾔葉の表現⼒をつけることができる」(32.4%)

高校生:自分たちが本を読むことの効果は、「物語などを楽しむことができる」(36.0%)「気分転換になる」(33.4%)

調査結果にある、高校生の読書効果「物語を楽しむことができる」は大事!

ここでは高校生の話なのですが、これは小中学生にも同じことが当てはまるはずです。年齢が若いほど、物事の判断基準は「楽しいか・楽しくないか」に集約されるからです。

この認識のズレを意外と大人が自覚していないかもしれません。子どもにとって良かれと思って本をすすめたことが、読書離れを招いてしまう可能性すらある💦

「読む本を自分で選べない」「大人と子どもの認識のズレ」の対策も含め、苦手意識の克服法を次にまとめます。

読書に対する苦手意識の克服法・対策のまとめ

読書に苦手意識を持ったり、嫌いだったりすることへの対策をまとめます。

  1. 子どもが未知の単語に遭遇したときに即座に応じられる環境を整える
  2. 辞書はなるべくつかわない
  3. 読む体力づくりは段階を追う
  4. 読書のモチベーションとなるきっかけ作りを大切にする
  5. 静かな環境を整える
  6. 本を自分で選ぶ・選ばせる
  7. 読書に対する大人と子どもの認識のズレを理解する

ここでさらに、6.本を自分で選ぶ・選ばせること 7.読書に対する大人と子どもの認識のズレを理解すること に関してより具体的なコツをお話します。

本を読みたくさせるコツ

子どもに本を選ばせたら終わり、ではなく「子どもの選んだ本を尊重する」ことがいかに大事か!

大人が「推薦図書」を読んでほしくても、子どもがイラストが多かったり、映画やアニメの原作を選ぶことも。

逆に親に読み聞かせてほしいような難解な本を選ぶことも!

怪訝な顔をしたり、反対する前に、読書認識のズレがあることが前提としてあることを受け入れつつ、一人で読めるように少しずつ誘導する忍耐が必要ですね💦

「それを選んだんだね」「面白かったら内容を聞かせてね」というような声掛けも効果あるかも?

大人の知らない世界を寧ろ子どもが教えてくれるかもしれません。

次に習慣化の一つとしておすすめの図書館利用をお話しします。

え~図書館??最新刊ないし、あっても予約で2ケタの順番待ち、本もボロい、開館時間も短い、デメリットしかないやん!確かに。

でもそれを大きく上回るメリットをご紹介します!!

図書館利用のススメ

コロナ禍で図書館?ちょとそれは…とお思いでも騙されたと思って、お付き合いください。

強烈に図書館をおすすめする理由を5つお伝えします。

  1. 返却期限の存在
  2. 習慣化につながりやすい
  3. コストがかからない
  4. モノが増えない
  5. 親子の会話や思い出が増える

これらの理由によって、私は海外でもたくさん活用させてもらってきました。それぞれ詳しく説明します。(写真は洋書(日本語もたくさん!)の充実している台北の図書館)

天母図書館・概観
天母 洋書コーナー1
天母 洋書コーナー2
天母洋書3

1.返却期限の存在

図書館は返却期限がだいたい2週間。目標ができます。読み終わらない場合は、延長するか、読まない、と判断せざるを得なくなる。

お店で買うと期限の制約がないので、積読(つんどく)となってしまう可能性が高くなる。

※積読:(「積んでおく」の意に「読書」の「どく」を掛けたしゃれ) 書物を買ったまま読まないでただ積んでおくこと。

2.習慣化につながりやすい

一度図書館で本を借りたら、返却するために再度図書館に足を運ばなければなりません。

返却のタイミングで新たに本を借りることも出来る。読書に大事な、習慣づけ・繰り返しの連鎖ができますよね。

子どもの場合は、道中でパン屋さんに寄ったり、アイスクリームを食べたりと、他の楽しみを抱き合わせでつけてあげると、楽しいところ、というイメージを持ってもらえます。

最近の図書館はネットで希望図書を予約することもできるので、今借りている本の返却のタイミングに合わせて予約した本を引き取れるだけにすると、私は図書館利用の効率化、時短になります。

3.コストがかからない

当たり前ですが、図書館の本は1円もかかりません

事前に本の内容を知らずに買う場合はハズレの本を引くことも😢

読書経験の上では大事なプロセスなのですが、図書館ならばゼッタイに損しない。ハズレたら返せばいいだけ。借りた本が”大当たり”の時には、買ってもいい。

おまけに冷暖房完備。無料で快適に過ごせます。

先ほど図書館の道中の楽しみを作ることを提案しましたが、こうして浮いた書籍代で外食に回せばいいのです!

ちなみに、図書館では時々古くなった所蔵本を無料で提供するサービスもあったりします。

4.モノが増えない

図書館の本は必ず返却するので、家のスペースを取りません。一時的には本が占拠することがあっても一度読んだきりの本が10年以上家にあることもない。

買っただけの積読状態の本を完全回避できます

持ち物は管理や処分にお金&時間&労力とすべてかかることに思いを巡らせてみましょう!

5.親子の会話や思い出が増える

図書館に一緒に行くことで、色々な話題が弾みます。

「今度はどんな本借りるの?」「今回はこんな本借りたんだね~」「週末は図書館に行く時のランチはどこに行きたい?」など、家族の話題や楽しみが増えます。

子どもたちが大人になったら、それは良い思い出になるし、その子たちが家庭を持ったら、その子どもにも同じ経験を味わわせてあげられるかもしれません。

読書好きが何世代にもわたれば、嬉しいし、楽しいですよね?

ちなみに国内外問わず、旅先での図書館訪問も候補地の1つに入れてみるのもおススメ!

やっぱり習慣!その作り方

最後に、何よりも習慣が大事!というお話をします。

本を好きになって、自ら読むようになるには、読書行為を繰り返してみないと中々身につかないもの。

大人でも、やる気はあるのに、なかなか続かないことがあるのは、習慣化していないからということも大きくあります。一度習慣化すると、面倒なことでも継続できることがあります。

習慣化する方法を知らないだけ、かもしれません。

習慣化するためには日常の活動とひもづけする、ということをおススメします。ひもづけとは、習慣的な動作と抱き合わせで取り組むことによって習慣化させる、ということです。

毎日必ず行う動作と合わせたタイミングで「読書」を取り入れる、ということです。

具体的に成功している人の取り組みや考え方を紹介しますね。

モデル事例1

65歳で司法試験に合格された71歳(2021年6月時点)の現役弁護士「吉村哲夫」さん。

「こどもの英語が伸びないのは積み上げ不足?英語力向上の習慣と方法を解説!」の記事の中で紹介さしました。

この方の勉強法の1つにこの活動のひもづけを実践されています。

「起床後と食後は、15分以内に机の前に座ることを習慣づけて、やる気がなくてもテキストを開くようにしていました。この間、ちょっとでもほかのことをしようものなら、勉強が後回しになってしまい、結局やらなくなる。

還暦を過ぎて司法試験合格される人ですら自分を律することは難しいんですよね!ちょっとした意識で意外と取り組めるかも!

モデル事例2

「全米最優秀女子高生」になった日米ハーフのボーク・スカイさん。

以前のブログ記事「子どもが習い事を辞めたがる理由に納得?!辞めるかを迷う時の考え方。」の中でこのお嬢さんが15以上の習い事を経て、バレエが残ったお話を紹介しました。

15以上の習い事に取り組んだときの決めごとの中に、お母さまの重子さんが「やめ方のルールを決めておく」というものがありました。

辞めることが前提にあったということではなく、習慣化できるほど一定期間続けてみないと好き・嫌いの判断ができないことだと解釈しています。

重子さんご本人は「パッションがあるかないか」という言葉を使われています。

読書は年単位のサポートが必要。例え週に1回であっても、無理のない範囲で続けることも大事かも。

お子さんが読書にパッションを持つように育ってもらいたいですよね!

まとめ

子どもが本を読まない理由と本を読む習慣の作り方や、それらが実は大人にも該当したりしますよ~、というお話をしました。以下に簡単にまとめますね。

子供が本を読まない主な理由
「世の中が読書離れの傾向にある」「読書の優先順位が低くなる環境が整っている」ことがあります。この環境を大人がつくり上げてしまっていることに、モヤモヤした思いを抱えてしまいます。 

本を読まない・嫌いな理由
「読書を進めたり、習慣化する環境にないこと」「読書体力がついていないこと」が挙げられます。習慣と読書の体力は深く関係することで、大人が時間をかけて寄り添うことが必要だとわかります。

図書館のススメ
子どもが本を読まない理由・嫌いな理由、その解決策や習慣の作り方に図書館利用をおススメしました。「習慣作りに適している」「無料」「快適」と三拍子揃った図書館、お試しアレ!海外でも図書館システムは同じ。日本で使い方に慣れていれば、外国の図書館であっても勝手はわかるもの。

習慣が大事!
お二人の成功体験事例を交えて、習慣の大切さ、自分を律することの難しさと必要性、そして習慣の作り方をお話しました。「与えただけで楽しんでくれる」ゲームとどのように共存していくか、仕組みづくりをみんなで考えていきたいですね。

人生において一度でも読書習慣を持ったことのある人は、読書しない期間があっても、習慣を取り戻すことは意外と簡単。

今まで読書習慣を持ったことのない大人の方も、焦らず試行錯誤してプロセスを楽しんでください。

そしてお子さんがおススメの一冊に出会ったら是非教えてください!

それでもまだ本は読まない、と言うかな?

お子さんは、そしてあなたは次にどんな本と出遭いますか?

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