英検2級3ヶ月で合格!リーディング対策のコツは読み方にあり?

英検2級は準2級と比べて長文の中の単語も難しく、語数も多くて最後まで読み切れない!というケースも少なくありません。

しかもできれば3ヶ月という短期決戦で合格を手に入れたい、という方も多いと思います。

それでは、3ヶ月ほどの期間にリーディング対策をどのようにたてて、試験に臨めばいいのでしょうか。

そのコツをシェアさせてもらいますね。

2級のリーディング試験のポイント

英検2級以上のレベルの試験になると、リーディングのスピードアップがかなり対策の際にポイントとなってきます。

試験の解答時間を考えた時、英検2級受験生平均レベルでは到底足りず、合格が厳しいのが現実です。

英検2級受験生の平均的なリーディングスピードがどれくらいかというと、1分間で50~60語と言われています。

英検2級の試験は語数にして3,000語ほどです。3000語と言ってもピンとこないかもしれません。

ペーパーバックの語数は100,000語と言われているので、仮にペーパーバック1冊300ページだとしたら、そのうちの9ページ分に相当する分量です。

たったそれだけと捉えるか、そんなにと捉えるかは別として、英検の試験では単に読めばいいという話で済むわけではなく、当然時間内に解答をしそれが正当につながる読み方をしたいわけです。

仮に受験者平均より少し速い60語で読めたとしても、読むだけで50分かかります。読解の試験時間は、85分です。

そうなると残りの35分(=85-50)で解答に必要とされるのですが、問題38問に加え、英作文問題を時間内に解くというのは明らかに難しいことがわかります。

ピンとこない場合もあるかもしれないのでさらに詳しく言うと、英作文の解答には10~20分は必要なので、仮に10分で書けたとしても、残りの25分で38問を解くことは厳しいです。まして英作文に20分かかったら、38問の解答時間は15分になるわけです。

さて、解答時間の理想は試験時間全体の6割とも言われており、85分×60%=51分です。ここから英作文の10分を差し引くと41分。20分の場合なら31分。この31~41分で38問に答えるのです。

最低限必要な解答時間の51分と、先ほどの受験生平均読解速度から算出した35分との間には、16分の差がありますが、平均的な受験生はこれを縮める必要があるのです。

同じ解答時間であっても、最低限必要な妥当な時間は51分であり、先ほどの受験生平均読解速度から算出した解答時間の35分との間には、16分の差があります。ということは、平均的な受験生はこれを縮める必要があるというわけです。

そして縮める対策やコツとして、読解スピードを上げることが必須となってくるわけです。

このスピードが速ければ速いほど、解答に最低限必要な51分の確保に近づき、場合によっては上回ることすらできるのです。

どれくらいのリーディングスピードが求められるのか。

それでは、いったいどれくらいの速さがあれば、十分なのでしょうか。

先ほどの理想解答時間の51分から逆算してみましょう。筆記試験の時間が85分なので、そこから51分を差し引くと、34分で読解すればいいことがわかります。

試験全体語数が3,000語なので、34分で割ると、1分間約88語のスピードで読めば、理想の解答時間は確保できる、ということがわかります。

とはいえ余裕が欲しいところ、51分ではなく、60分は解答時間に当てたいのが現実です。

試験全体時間の85分から差し引くと読解を25分で読み切る必要が出てきます。この読解スピードがどれくらいかというと、

総語数3,000語を25分で割り、1分あたり120語となります。

つまりこのスピードが2級合格のカギでもあり、そこに向けてのコツをつかみ、徹底的な対策が必要になってくるのです。

リーディング問題を速く読めるというはどういうことなのか。

リーディング問題を速く読めるというのは、語順通りに意味理解を伴って最後まで読んでから読み直すことがない、という状態をいいます。

速く読むには母語の読解と同じイメージで読み進めることが大切なのですが(スピードは異なっていても大丈夫ですよ!)、これが意外と難しく、英検2級合格レベルであってもできているケースの方がすくないのが現状です。

逆に読み直すくせがあるまま2級合格する場合、準1級はじめレベルアップが思うようにいかずかなり苦労するケースが多々あります。

この語順に逆らって読み直す状態のことを「返り読み」と言ったりするのですが、具体的にはどういう時に起きるかという話をしますね。

  1. 文法不足:字面を追っているだけで単語を想像でつなぎ合わせているため理解できず行き来する
  2. 和訳へのこだわり:日本語の順番での意味理解を重視するあまり、最後まで行ってから必ず戻る
  3. 単語不足:単語の意味が分からず推測するために、前後の単語を何度も行き来する
  4. その他:上述のうち複数が該当するケース

以上のケースに思い当たる人もいるかもしれません。そういうわけで、先に述べたように、単に1分間120語の字面を追うだけで正確な意味理解ができていなかったとしたら、せっかく稼いだ解答時間も効率的に使えなかったり、正答にたどり着けない可能性も出てくるわけです。

こういうことを自覚することも試験対策においてはとても大事になってきます。

理解はできていても返り読みグセのあるまま速度を上げても、実は脳にかかる負担は実はとても大きく、根本的な速度アップと言えないと思うのです。この返り読みに関して脳にかかる負担を減らして、その分より意味のある活動に脳のエネルギーを割いた方が点数アップにつながる可能性が上がると考えています。

それではいったい正確な理解をする読み方はどれくらいの期間を要するのか次で見ていきましょう。

3ヶ月より早く習得できる方法はあるのか?!コツは頻度に?

正確な読み方ができていない可能性があるかもしれない、でも、できるだけ早く読みたい、どれくらい練習すればできるの?と誰でも当然おもうことでしょう。

結論から言うと、1~2ヶ月でできます。

前提としては、

  1. 中学英文法の理解
  2. 中学英単語の理解
  3. 時間と頻度を確保できる

1.の中学文法については和文から英作などできなくていいけれど、読んだときにその文法がすぐに理解できればOKです。

2.の中学英単語については、最低限一つの意味と発音を網羅できていることが必須です。

3. 練習時間と頻度の確保についてですが、これが最も重要で、1日2~5回、合計1時間近く音読練習に費やせることが必須となります。

そして上記3つを満たすことで2~4週間で返り読みをしないでも正確に読むことは可能になります。それができて初めて次の2~4週間でより意識的に読解スピードを上げていくことができます。

具体的なやり方はまた別の記事で書かせていただきますが、現実としてはできないことではありませんよ!

とはいえ、学生であれば学校生活以外で、社会人や主婦(主夫)の方は本業のお仕事以外で音読活動を1日3~5回確保し、合計一時間を費やすことは、決して容易ではないと思いますので、相当の意志力や覚悟が必要となる1ヶ月となることでしょう。

これを1ヶ月集中的にできる人、そして客観的に返り読みといった非効率な学習法のクセなどに気づいて修正できる人というのは決して多数派ではありませんが、やる価値はあると思います。

経験的には早い人でも2ヶ月かかるのが妥当なところで、一人で取り組む場合は、いつまで経ってもできない人がいてもある意味で仕方のないことだとご理解いただけるのではないでしょうか。

本当に切羽詰まった状態ならば1ヶ月でモノにすることは可能ですが、3ヶ月以上をかけて、かつ指導者がいる状態で取り組むことが効率的で、長い目で見た時に英語力が定着する確率も上がることは確かですよ!

まとめ

以上をまとめます。

  1. 2級のリーディング試験のポイント:とにかく速く読めなければ厳しい試験であること
  2. 求められるリーディングスピード:120語/分は最低でも欲しいところ
  3. 速く読めるということ:返り読みはせずに英語の語順のまま理解できること
  4. 3ヶ月より早く習得できる方法:中学英文法、中学英単語、そして学習を1日に数回合計1時間程度という3つの条件

これらについてお話してきましたが、切羽詰まった人も1ヶ月で何とか目途が立つかもしれません。

詳しいやり方はまた別記事に書かせていただきますので、まずは大枠のイメージで覚悟や準備だけでもしっかりと整えておくのも良いですね!

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