子供の英語目標の具体例!英語嫌い回避のカギ、目標の設定方法を考察

目標設定はステップと同じ 英語学習
目標設定はステップと同じ

英語学習の目標はありますか?その延長にある最終目的は何でしょう?

小学校では英語が本格的に導入され、子どもの周りも習っている子が少なくない。

損はないはず!と、とりあえずやらせてみたけど、効果があるのかわからない。

それどころか、なんだか楽しくなさそう、むしろ苦手意識を持ち始めて、このままいくと、嫌いになるかも….

このような状況回避には「適切な目標設定」、その目標達成までの「適切な期間設定」をすることが有効です。

わかっているけど、子どもの英語に関しては意外と具体的なイメージがつかみにくかったり、そもそも子どもにそんな設定する必要ってあるの?という場合も少なくないと感じてきました。

その有効性に半信半疑かもしれませんが、私の経験の中でお話しできる「目標設定」について具体例とともにお話しさせて盛ります。

期間設定についてのお話は、以下の記事をご参照ください。

期間を設定する?!英語嫌いになる原因と解決策。

英語嫌いを回避できるよう、目標設定について学び、余裕があれば他の教科や習い事にも応用してみませんか?

目標とは

英語の前に、意外と混同しがちな「目標」と「目的」の違いを押さえておきましょう。

実は私自身に夢中になりすぎるあまり、その二つが逆転してしまい、ものごとが本末転倒になってしまうことが💦

違いをしっかりと自覚することって大事なんです。我に返ることもできるので(笑)

目的は、最終的に到達したい地点や場所。

その最終的な的(まと)に達成するまでの通過点でが目標。その字の通り、道標(みちしるべ)。

目標と目的

目標とは、目的という頂上に登るまでのステップ、積み上がっていく階段のようなもの。

一つ一つの段差が大きすぎてもダメ、小さすぎてもダメ。

英語を始められる方の中には、明確な目的が決まっているんだから、目標がなくて困ることあるの?と考えている人が少なくありません。

ところが、それが原因でお休みしたり、辞めたり、英語が嫌いになったりするケースが老若男女問わず、後を絶たないのです。

英語において目標設定をすることのメリットを次にお話ししますね。

目標設定のメリット

目標があった方がいいのはわかっているけれど、具体的にあまり考えたことないし、面倒くさいな、と言う人のために、英語学習者にとって目標を設定するメリットを挙げますね。

  1. 自分の立ち位置がわかる
  2. モチベーション維持にもつながる
  3. 周辺サポートがあつくなる

これらは英語の上達にはとても大事!なぜなら上達したら、英語嫌い回避にも必ずつながるから!!

それぞれ英語学習において具体例を出してお話します。

前提となるケースは以下の通り。

  • 英検4級保持者の中1、10月現在。
  • 目的:2年後の高校入試合格に有利となる英検2級を中3の10月までには取りたい

自分の立ち位置がわかる

目的達成までの期間、2年。

  • 現時点で、目的地点までどれくらいの学習量が必要なのか
  • 学習量をこなす上で、1、3ヶ月後、半年語、1年後と、中間地点でどのような目標を立てればいいのか

ここが明確にわかっていると、時間の経過とともに自分が目的地に着実に近づいているのか、まだまだ遠いのか、立ち位置が明確になります。

目標よりも進んでいれば、他のことに取り組んだり、あるいはもっと先取りすることもできる。

逆に目標地点より遅れていれば、少しペースアップしたり、場合によっては最終目的地点を変更することも考えられます。

どれだけ英語のレッスンを受けていても、これらがわからなければ現時点の自分の立ち位置はかなり不安定なだけです。

富士山登頂するのに、何合目にいるのかわかると、あとどれくらい登り続けるかわかるし、休憩や水分補給のタイミングがわかってくるわけです。

適切な目標地点の把握、というのはそれくらい気持ちまでも安定するものです。

学習者が子どもの場合は、一人で把握できるはずもなく、親子で把握できないまま学習を続けると、親も道に迷った状態になり、明確な道標なしの子どもが英語嫌いになる可能性が出てくるのです。

モチベーション維持・向上にもつながる

先ほどの立ち位置と非常に関係します。立ち位置がわかることで、目的地までの距離感がわかるからです。

目的が富士山登頂で、今が目標の5合目だとしたら、頂上まであと5分では着くことはできないけれど、残りの工程が半分と取り組む分量が明確になる。

期間設定に余裕があれば当初の予定より進んでいる可能性も高く、いい意味で計画を立て直すこともでき、それがモチベーションアップにつながることもあります。

無理のない計画が大事なのはこういうこともありますが、ここで最初の前提を思い出してみましょう。

  • 英検4級保持者の中1、10月現在。
  • 目的:2年後の高校入試合格に有利となる英検2級を中3の10月までには取りたい

このケースでは2年間で3級→準2級→2級それぞれの合格という目標をクリアする必要があります。

それに合わせた期間設定としては、

  • 3級合格:中学2年6月
  • 準2級合格:中学2年1月
  • 2級合格:中学3年10月

といった例があります。

具体的に可視化すると、スケジュール管理・調整もしやすくなります。そこに向けてやることが明確になり、モチベーションの維持、時には向上にもつながるのです。

また、英検の最大の特徴は級ごとの語彙問題が難しい、つまり網羅すべき語彙量が級ごとに非常に大きいということ。(以下参照)

受験級出題単語数
5級 約600語
4級約1,280語
3級約2,580語
準2級約4,080語
2級約5,780語
英検各級の必要語彙量

アプリも充実しているので、毎日隙間時間を有効に使って手軽に取り組めたりします。

効率がいいので時間も最短で済むし、取り組んでいくうちにモチベーションも上がってきたりするものです。

モチベーションが上がればしめたもの。

  • 3級合格:中学2年6月 →長文強化
  • 準2級合格:中学2年1月 →面接強化
  • 2級合格:中学3年10月 →英作文強化

語彙力と並行して、このように具体的に強化すべきことを計画するだけでも隙間時間にできることが増えるでしょう。

そうなったらもう英語嫌い街道から大幅に外れていきますネ。

周辺サポートがあつくなる

周辺の範囲ってどまで?誰のこと?

答えは英語学習において関わる人すべて、と言ってもいいかもしれませんし、自分が関わりたい人に限定してもいいです。

中学生ともなれば、保護者が生活面・資金面でも大きなサポーターになってもらうためにも、英検2級に向けて今自分がどのあたりにいるのかをシェアすることで、精神面でも応援してもらいやすくなります。

また英語のお教室に通う場合、塾、家庭教師を利用する場合、どのケースにおいても、目標が明確になることで、情報をシェアできるため、それぞれの立場で(先生、保護者、そして学習者本人)対応がしやすくなるのです。

例えば英検4級は合格したものの、ギリギリで合格しているため、もう一度受けたら受からない可能性もあるから、中1英語をもう一度復習したい。

もう少し具体的な話をするために、先ほどと同じ具体例を登場させます。

  • 3級合格:中学2年6月 →長文強化
  • 準2級合格:中学2年1月 →面接強化
  • 2級合格:中学3年10月 →英作文強化

3級からは長文がいよいよたくさん登場します。長文対策として家族の誰かに1日5分だけでも長文を音読して聴いてもらう、というのも意味があります。

準2級の面接強化ならば、個別レッスンを4~5回ほど申し込み、その後数ヶ月その復習を徹底的にするだけでも意味があります。

2級の英作文強化も3級長文と同じ。英作文も基本は音読。これを誰かに聞いてもらう、あるいは録音して、それを自らが聴く、というのもアリです。(これは私自身効果のあった学習法です。)

プロの先生方は、学習者の教科ポイントがずれていないかチェックしてくれる可能性もあり、ポイントがあっていた場合は、学習者のニーズに沿った効率的な指導ができる。

本当にお得な循環なんです。

今回は英検受験のタイミングと合格目標の級でしたが、目標を立てることで色々なアドバイスや効率的な学習アプローチができていいこと尽くしであることがわかりますね。

目標とは少し離れますが、周辺サポートって、こちらが積極的に動けば動くほど、もらいやすくなるんです!

一方で、教室選びに迷っている場合、どのような目標があるか、だからそのようなサービスを受けたいか、ということが具体的で明確だと、話がシンプルになって決断への迷いが激減するでしょう。

小学生の場合

小学生は、親が目標地点を示さなければ、基本的に話が始まりません。

肝心の学習者本人ではあるものの、小学生では現在の学習状況も把握できなければ、まして目標を立てたり、そこを見据えた学習に自ら取り組むことなど、至難の業。(中には例外的にいますが、極めて少数です)

小学生低学年のうちは特に、親が把握しておいた方が急がば回れで結果がついてきます。

子どもに家庭学習の必要性を何となくでいいので、理解し、出来るときにできることに取り組んでリズムを作ることも重要になってきます。

つまり、先の前提は中学生だったので、小学生の場合は、親はマラソンの伴走者のような役目を果たすことがポイントになるのです。

この目標がないと伴走者は迷う。迷ってはランナーである子どもの気持ちが英語から離れるのも時間の問題になる、というわけです。

年齢が小さいほど、明確な目標(できれば短期的なもの)を示してあげることで、英語嫌いを回避できる可能性が上がります。

どの年齢であっても、周りのサポーターが多い方が、長い目で見ると学習者負担も保護者負担も減って、学習を継続しやすくなりますよ!

目標設定がないとどうなる?

次に目標を設定をしないとどうなるの?というお話です。

単に今まで述べたメリットがなくなるだけ、という話で終わらせるには物足りなく、逆に脅しで終わらせたくない、ということから、まずは目標なしで楽しんでいる人の話をご紹介します。

非常にレアケースですが。

目標なし、目的なし?でも続けられるレアケース

実は、目標どころか、そもそも目的を持たずに英語学習する人も存在します。

趣味だからいい、自己満足だから、そういった厄介なものなしで、勝手気ままにマイペースで学習します。

そういう割り切りができている場合もある!驚くのは、むしろそういう方が学習が続いたりすることも(笑)

当然、到達地点も、現在の立ち位置も不明です。それが心地良い状況もあるのかもしれません。

どういうことやねん?!と思うでしょうか。

仕事をリタイアし、ラジオでドイツ語(英語ではなく)を3年ほど続けている年配の方、です。

ドイツに行く予定なし、ドイツ(人)と関わる予定なし、ドイツ愛が強烈なわけでもない。ただひたすら語学学習を楽しむ。

個人的には、もしかすると生活リズムを作る、という目的を持たれているのかな?と思ってみたり。

年配の時間に余裕のあるケースを例に挙げましたが、子どもにもこのような場合があります。

多くの子どもに比べて格別英語(語学)が好きな場合です。誰に言われなくても取り組むことがひたすら楽しくて仕方ない。何を優先しても英語に取り組む。

このようなお子さんと比較することに意味はありません。

つまり、ここで大事なことは、「〇〇さんも目標ナシで取り組んでいるから自分も大丈夫」、という根拠のない安心感を持ったり、「〇×さんと違ってウチの子は!」と怒ったり、他者と比較することは意味がない、ということです。

まして一時的な感情に流されていい結果を生むことはまずありません。

目標ナシでOK!と勘違いはしないでくださいね。

目標設定が必要なタイプ

大事なことはここから。

多くの英語学習者は、このリタイアした年配の方のように時間が(お金も?)ふんだんにあるわけではない!!

お金、時間、体力が有限!!!めっちゃ大事!!!と感じている人は、目的を明確化して、目標設定はまず必要です。

独学ならいざ知らず、教室に通ったり、オンラインレッスンを受けたりする場合、相当なお金と労力を費やしています。

独学の人もそうでない人も、実はお金よりも貴重な「時間」を費やしています。

だから、目的達成までの階段(目標)を作っていくことで、自ら提供している「時」「金」「体力」という投資の見返りが一番効率的な形で得られるわけです。

さらに、現状把握しているので、目的に向かってこの先どれだけ投資を増やせるか、あるいは減らすべきかの判断もできるわけです。

英語の場合、目標設定がないと、それに加えて結果は出ないのにやみくもに走っているので、ゆとりがなくなる傾向が強くなります。

こんなに大きなデメリット、考えが及んだことありますか?

目標設定~英語とスポーツの違い

要するに、目標がないと目的地までめちゃくちゃ非効率なルートをたどっていることもあれば、逆方向に進んでいることすらあり得る。さらに、方向を見失って迷って途方に暮れることも。

一番厄介なのは、そんな状況に置かれていることへの自覚を持つことが難しく、自覚するまでに時間がかかること。

英語教材に年単位でお金と時間と投資した結果、その後お教室探しに奔走したり、教材を買い替えたり、英語をぱったりと辞めてしまったり….を繰り返す哀しい現実を見てきました。

これらは、目標設定の階段が高すぎたり、段数が多すぎたり、とライフスタイルに合っていない、またはそもそも目標となる階段がなく、目的に向かって無計画に進んでいたことが原因ではないかと思うのです。

スポーツと違って、勉強全般に言えることは可視化しづらいこと、上達していることが見えづらいことなんです。

見えないものに対して子どもはめちゃくちゃ弱いんですよね。そういうわけで目的や目標があいまいな場合、嫌いになりやすいんです。

逆に見えるものには大人より遥かに強い反応を示します。

だからこそ、可視化できるように工夫することが大事で、目標や目的を設定することで可能になるわけなんです。

英語の具体的な目標

それでは、どんな目標を設定したらいいの?と見当もつかない方のために、いくつか例やその特徴をお話しさせてもらいます。

全て小学生を例に挙げますね。

具体例1

英語初心者の小学5年生のケース

目的:英語を好きになってもらいたい

期間:中学入学前まで

  • 目標)テストでいい点が取れる
  • 目標)英語の授業でネイティブの先生の指示がわかる
  • 目標)ネイティブの先生に尋ねられた質問を正しく答えられる

テストで良い点というのは、一番英語好きになりやすい要素です。

なぜなら、視覚化・客観化できる要素満載なので、特にわかりやすい目標です。

ただ、落とし穴があることに注意しましょう。

いい点を取るという目標は決して悪いことではないものの、点数がいいことが必ずしも英語力の定着につながるとは限らないケースがあるからです。

実は授業でも宿題でも書く練習をほとんどしない割には、文章の始まりが小文字だったり、文末の”.”ピリオドが抜けていることで減点になる問題がテストに出されることです。

実は中学校でもそのミスを原点対象から外すケースもあるのに、小学生は容赦ない!と個人的には驚いています。

同じように、クラスの8割が満点をとれるようなリスニング問題が出ることも。

よくよく見ると、音源を流さなくても、絵を見ただけで答えられる問題ばっかり!!

どこがリスニング問題やねん?!とお兄ちゃんの英語のテストを見た低学年の弟が突っこみを入れるレベル。

そういうわけで、あくまでも目的が「英語好きになってもらいたい」なので、目標であるテストの良い点を達成できなかったとしても、「ドンマイ!」くらいで結果を気にしない!

話は目標からは、少し逸れますが、個人的にはむしろ間違えたところの復習に重きを置くことを重視しています。

それを繰り返すうちにいい点につなげる、つまり目標達成に近づく取り組みをした方が得策だと考えています。

こういったことがあるので、親の方でもテストのどういったところで減点されているのかチェックするといいかもしれません。

「テストで良い点」を目標にするには、子どもたちにはわかりやすくて妥当なものなのですが、上述した点に留意しつつ、取り組むといいですね。

さて、ネイティブの先生とのやり取りについては、自信につながる目標だと思います。

ネイティブの指示がわかることで、授業の取り組み方や集中度合いも変わってくるし、場合によっては友だちに教えてあげられると、自信もつくこともあるからです。

また、質問に答えらることも、尋ねられた質問を理解しているだけでなく、正確な答えを返すことで、外国語を通して人とつながる経験ができるわけです。

これは、日本語だけで他者と関わる中では得られない貴重な体験です。

目標ですが、「週1のレッスン+家庭学習」で基本的な会話練習を繰り返すうちに、早ければ半年ほどで成果が見えてくることもあります。

ただ、注意すべきことは、日々の家庭学習が必須であることです。

これらの目標はどれも最低1年くらいかかります。正確には2年経経つと、どれも網羅できる可能性があります。

というのも場合によっては小学校で学習しているとはいえ、アルファベットの音声習得から始まること、また、5年生の教科書にはどうかすると中2レベルの英文法が登場したりすることもあるためです。

最低でも1年は続けていかないとわかりませんが、3つともに共通してもう一つ提案があります。

共通目標)1年後に英検5級、そして合否に無関係なスピーキングテスト両方を受けてみること

過去問もあるし、スピーキングテストは結果は出ますが、5級の合否に無関係なので気楽に受験できます。

そして結果を振り返って苦手なところを取り組んだり、得意分野を伸ばしたりできるのでお勧めします。

具体例2

中学英語を小学校卒業までに先取りしたいという目的を持つ、英語初心者の小学4年生のケース

  • 3年後:中学英語の網羅、英検4級満点合格
  • 2年後:中1英語の網羅、英検5級満点合格
  • 1年後:中1の2学期まで英語網羅(4技能すべて)

目的がとても明確なことと、期間も3年とあるので、その最終地点から遡った目標を設定しやすいケースです。

英検を目標としていない生徒に対して、なぜ英検、しかも満点なのか?

簡単に言うと、モチベーションになって到達度の確認ができることと、4技能(読む・書く・聞く・話す)を網羅しやすいからです。

4技能のうち「聞く」が得意な子どもは比較的多いので、その問題を使ってより伸ばすこともできます。

過去問を解く段階で、他の分野が多少正答率が低くても、得意分野があると、結構気乗りして取り組んでくれるもの。

過去問を繰り返していくうちに満点近いスコアも出たりして、それを目指すこと自体ムリ!というわけでもなさそうだとわかってきます。

そうなると「英語嫌い?あぁ黒歴史だね」と笑えるようになるはず。

この同じ具体例で、期間設定の仕方について、別記事に書かせてもらっています。

英語学習の目的が実は大事であるということとからめて詳しく解説しているので、是非合わせてお読みください。⇒期間を設定する?!英語嫌いになる原因と解決策。(「期間設定の具体例1(長期→短期)」)

まとめ

目標設定についていろいろとお話しさせていただきましたが、以下のようなお話をしてきました。

  • 英語嫌いにならないために目標設定が必要
  • 目標と目的の違いを混同しない(どちらが最終地点なのか明確に!)
  • 目標設定のメリット3つ、①立ち位置理解 ②モチベーション維持・向上 ③周辺サポートがあつくなる
  • 目標設定では可視化することがポイント
  • 目標設定の仕方:まずは目的を明確に
  • 目標の具体例二つと、一部注意すべき点・対応法「テストの出題内容チェック」「日々の家庭学習を怠らないこと」

また、目標設定しないとどうなるのか?ということも、メリットと合わせてお話ししています。

目標設定しないことのデメリットがあるとわかった!

だからといって、なんでもいいから目標設定すればいい、設定してそのまま放置、もよくないですよね。

何ごとにおいても当てはまると思うのですが、目標そのものや目標達成までの方法を、自分が試行錯誤してつかんだいいものであっても、必ずしも他人に当てはまるわけではない、ということがまぁまぁある。

学生なら年齢に応じた設定があり、大人は仕事環境や英語学習履歴によっても設定が異なってくる。

長年指導してきた経験から、万人に満足いくものなどありません。

英語教室はその最大公約数をとっている場合が多いので、そこに自分なりの目標設定を入れ込むか、完全にプライベートレッスンを選択するかで折り合いをつけるのがいいでしょう。

終わりに

以上、子どもが英語が嫌いになる理由に目標を持たないことがあるかもしれない、という話でした。

目標を持たずに英語を続けさせた結果、子供が英語を嫌がるようになった。

それなのに、他の子どもはうまくやれているから自分の子どももそのうち大丈夫だろう、あるいはそうならないわが子に問題アリ、いやもしかしたら自分の育て方が悪かったのかな?

などと問題の矛先を自分たちに向けて、落ち込むのは本末転倒です!悪い人など誰もいません。

問題が起きたのは、方向性の転換、または考えるいいチャンス!と捉えてください。

厳しく聞こえたら申し訳ないのですが、英語を嫌がるのは、「現状の何かを変える時」だと”子どもがメッセージ”を送ってきてくれている!とありがたく受け止めた方が、むしろいい結果につながると思うのです。

スマホ一つで多くのものごとが進んだり、完結する時代なのに、それに比べて目的に到達するための階段(目標)や、段差(目標の大きさ)を考えたり、試行錯誤したりすることは、なんて時間や労力がかかることでしょう!

その挙句答えもない!(絶望的?!)

いえいえ。

目標を登山の例を出しました。頂上がすぐそこに見えていても、そこに至るまでの道は長く、一つではありません。

どのルートを選択し、スタートは何時で、どこで休憩し…と念入りに準備をしたところで、迷うときは迷うし、道からはみ出て落ちてしまうことも。

明確な目標をきっちり立て、何としても、最短ルートで効率よく登頂しなければならない!わけでもないですよね?

例え転んだり、今ここで?みたいなタイミングでトイレに行きたくなっちゃったり、雨が降ってきちゃっても、例え頂上にたどり着けなくても、そのプロセスを楽しんた者勝ち!と私は思うのです。

せっかく頂上を目指すのならば、周りの景色を満喫したり、ハプニングも楽しみながら道中を楽しんだ方がお得ですよね?時には分かち合う仲間がいればより思い出深いことも。

英語学習も同じ。語学の学習って時には山登りよりもタイヘン!

時には嫌いになってもいい、でも、学習の目標を立てること自体にも楽しみを見出して、英語学習を継続してくれる人が増えることを願ってやみません。

みなさんにぴったりの目標、ステップが見つかりますように!

質問やお悩みがあれば、お問い合わせ欄からコメントお待ちしています。

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